2017/03/02

陸路でアメリカへ ~ 後日談 ~

去年の夏の始め頃に、カナダから陸路でアメリカへ行った時の話をしたと思うのですが、、、これはその後、の話です。

私が陸路入国時に取得した I-94 ですが、結局その後に再度アメリカへ行く事はなく3か月が過ぎていました。。。

そう、「過ぎて」いたんです、1週間程!!!

それに気が付いた時には、真っ青になりました。I-94 を返却していないことでアメリカに「不法滞在」していることにでもなったら、今後のアメリカ入国の度に別室送り、または最悪の場合、入国拒否になる可能性が高いのですから。

そんなことを想像しただけで憂鬱になりました。アメリカへ遊びに行く事はもちろん、日本への帰国便も安いからアメリカ経由で、ということが面倒くさくなる?? ちょっとしたパニックでした。

どうしたらいいものかと、ネットで色々検索した結果、おおまかに3つの意見がありました。

1.気にせず捨てるべし!

2.パスポートに付けっぱなしだったけど、次の入国審査時に怒られた。けど、オフィサーはパスポートから I-94 をはがした後、その場で捨ててた!

3.移民局で出入国の記録の訂正できる!

どうやら「アメリカを期限内に出国している」という証拠をアメリカの移民局に提出すると、出入国の記録の訂正をしてもらえるらしいのです。今後のアメリカへの入国を考えると1や2では不安だったので、3で行く事にしました。

一番簡単なのは、パスポートに押されたカナダへの入国スタンプ、なのですが、カナダは押してくれる時と、くれない時があるんですね。この時は同行者がカナダ人だったからか、陸路での入国だったからか、押してくれてませんでした。。

そこで、私はカナダに居た、という証拠として、バンクカードやクレジットカードの記録を印刷して、空港(=最寄りのアメリカ移民局)へ持参しました。これらの記録には、支店名=地元のカナダのローカルな地名が入っていたので、期間内にカナダに戻っている、という証拠になるかと思いました。

そして、ドキドキしながら空港のアメリカへの出国ゲートへ向かいました。

入口の所にいる局員に「期限切れてるんだけど、I-94 を返しに来た」と、I-94 を差し出した所、よくあることなのか、そのまま何も聞かれずすんなり受け取ってくれました。怒られもしませんでしたし、遅れた理由を聞かれることもありませんでした。単に「問題ないよ」と。笑顔でした。。。

拍子抜けしたのと同時に、本当に記録上、問題はないのか、確認が取れた訳ではなかったので、その後も不安なままでした。「もしかしたら」という思いが消えなかったので、今後、アメリカへの入国審査で止められた場合に、説明が出来るよう、アメリカへ入国する際には印刷した書類を持参しようと決めました。

そして、そこから更に数か月過ぎた数日前、画期的なサイトを発見しました!

ずっと前からあったのか、最近できたのか、定かではないのですが、パスポートの情報を入れると、アメリカへの出入国の記録を過去5年間に渡り表示してくれるサイトです。U.S. Customs and Border Protection が運営しているので、情報は確かだと思います。

恐る恐る、私の記録を調べた所、、、、きちんとアメリカを出国した日に出国したことになっていました!

陸路でのカナダ入国は、アメリカの出国審査はなく、カナダボーダーでの入国審査のみなのですが、やはりカナダとアメリカは情報を共有しているようですね。空港の職員さん、疑ってすみませんでした。これで心配することなくアメリカへ行けます。本当にホッとしました。

ただ、今後の教訓として、余計な心配をしないためにも、3か月以内にアメリカへの陸路での入国予定がないなら I-94 は出国時に返却すること、と心に決めました。


2017/02/22

カナダの Family Day

先日は、”私のいる州では” ファミリーデーでお休みでした。

そう、「私のいる州では」なんです。カナダは州によって微妙に法律が違って、祝日も違ったりします。このファミリーデーはそんな祝日の一つです。

元々はアメリカのワシントンデー(2月の第三月曜日に初代大統領のジョージ・ワシントンの誕生日を祝う祝日)に呼応するために作られた祝日のようですが、2013年からこの制度が始まったBC州では同じ2月でも第二月曜に制定されているので、この限りではないようです。

また、マニトバ(Louis Riel Day)、ノバスコシア(Nova Scotia Heritage Day)、PEI(Islander Day)、ユーコン(Yukon Heritage Day)では()で示したようにそれぞれが違う名称が使われています。

Family Day は、1990年にアルバータ州で最初に始まりました。

当時の州知事が、アルバータの人々にもっと家族と一緒に過ごして欲しい、という願いを込めての州法での制定だったようです。この法律はアルバータ内の企業からは大きな反発を受けたと言われています。企業にしたら、他州は休みではないですし、アルバータ州だけ休みを増やしたら企業活動にもマイナスになる、という事で、、、納得と言えば納得ですよね。

Family Day は、現在、州レベルでの制定ですので、州によって休みであったりなかったりしますが、年々取り入れている州も増えているので、そのうち連邦レベルの祝日になるかもしれません。

ちなみに、その恩恵を最初に受けたアルバータンは、「ファミリーデーは家族でスキーに行く日だ!」と言っていました。


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2月の第二月曜
ブリティッシュコロンビア(2013)

2月の第三月曜
アルバータ(1990)、サスカチュワン(2007)、オンタリオ(2008)、マニトバ(2008)、プリンスエドワードアイランド(2009)、ノバスコシア(2015)

2月の最終日曜の前の金曜
ユーコン(2016)

*()は始まった年

2017/02/12

気分が悪くなる話

昨日は聞いてるだけで気分が悪くなるニュースが流れてきました。

そのニュースとは、Will Baker  が Full discharge で午後にリリースされた、というものでした。Will Baker という名前に聞き覚えがないと思っていましたが、Vince Li、Manitoba、Greyhound bus、Stabbing で、当時の記憶が戻ってきました。

この事件をご存じない方には、何のことなのかさっぱりわからないと思いますが、、、事は2008年に遡ります。

----- Vince Li が起こした事件 -----
2008 年に Vince Li はマニトバから長距離バスに乗り込みます。そこでたまたま同じバスに乗り合わせたサーカス団員の若者に突然ナイフで襲い掛かり殺害します。バスの乗員乗客が皆非難した後も、警察に逮捕されるまで延々と刺し続けていた、と言われています(更におぞましい情報もありますが、気分が本当に悪くなるのでここでは割愛します)。逮捕後に Li が語った動機とは「神の声を聞いた」「このサーカス団員の若者を殺せ、さもなくばお前がこの場で死ぬ」との事でした。Li は精神鑑定にかけられ、翌 2009 年にこの事件に対する責任能力がないと判断されました。
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Li はその後、薬物治療を受け、徐々に社会復帰をし、昨年の11月からは定期的な指導の下、ウィニペグで一人暮らし(!)をしていたようです。そして、今回、Full discharge (監視なしの完全自由)となったことで、全国版のニュースとなりました。

カナダには死刑がありません。それが良い悪いという事ではないのですが、この国に暮らす一市民として、隣人に、同じコニュニティーに、同じ市内に住む人にそんな過去があったら、と、想像するだけでどうしていいのかわからなくなります。

薬を定期的に取り続ける限り、問題行動を起こすことはない、と、いうことだったらしいのですが、不安は拭えないですよね。

ニュース記事によると、釈放後は母国の中国へ一時帰国することも計画しているようですが、数年はそのままウィニペグに住み、就職に向けて教育機関で新しい技能を身に着ける予定だそうです。

被害者の母親が I have no words と、コメントしているようですが、私も同じです。

未来ある若者(当時22歳)が何の理由もなく殺され、方や殺人犯は薬を飲み続けることを条件に今後一切監視されることもなく、何事もなかったかのように一般社会に復帰し、仕事に就くためのトレーニングまで受けることが出来る。なんだかやるせない気分になります。